人間っておもしろいですよね。着色料など目に見えるものだと、「あ、これ不自然だ、危なそう!」と思えるのですが、電磁波のように私たちの目では見えないものが危ないと言われても、どうもピンとこないし、私は、つい、「大丈夫だよね」なんて思ってしまいます。
でも、危ないと思いたくなくても、実際のところ、ほとんどの人が様々な周波数の電磁波を日常的に常時浴びる環境で生活していてます。現に、今こうしてブログを書いたり読んだりしている私たちの生活では電気製品をたくさん使っているのではないかと思います。
そして、なんと、実は、私たち妊娠前、妊娠中が一番、電磁波に気をつけなければならない時期なのです。電磁波被曝のリスクが高い時期と考えられるのは、妊娠中や胎児期、そして神経系の発達が完成にむかう子どもの時期だからです。
アメリカの研究機関がサンフランシスコの妊婦を対象に行なった研究では、最大で16mG(ミリガウス)以上の電磁波を日常的に浴びていた10週目未満の妊婦さんは、流産のリスクが約6倍にもなるという結果がありました。16mG は、1.6μT(マイクロテスラ)です。業務用IHクッキング・ヒーターから瞬間的に被曝するのが64.14μTですから、流産のリスクを心配しないわけにはいきません。このように、普通に生活している環境の中で浴びる電磁波の量が妊娠、出産に何らかの影響を与えてしまう可能性があるということを示唆する研究があるということを、私たちは真剣に受け止めるべきなのではないでしょうか。
世界各国の高圧送電線などの周囲では、 子供の白血病の発生率が上がるとのデータが報告されています。また、携帯電話の端末や家の中にある家電製品、送電線から出ている電磁波が、遺伝子を損傷したりして脳細胞にダメージを与え、脳腫瘍を引き起こしたり、不妊、流産、幼い子供の脳の生育に悪影響をもたらしている可能性が大いにあるという懸念があり、現在、各国で研究が進められています。
現在のところ、放射される電磁波が基準値を下回る携帯電話機の使用が、健康に悪影響を与えるという科学的証明はありません。それと同時に、健康に悪影響を与えないとも証明されていないのです。
心配なのは、私たちが携帯電話を肌身離さず常に持っているということ、そして、耳に直接あてて使うということです。頭部に直接、影響を与えてしまいます。イギリスでは、2000年に、子ども達は脳がまだ発達の途上で頭蓋骨も薄いから、携帯電話からの電磁波の影響を受けやすいということが「スチュワート報告」で明らかになりました。イギリスやフランスでは、16歳以下の子どもは携帯電話の使用を控えるように勧告されました。ドイツでは、子供は携帯電話の使用をできるだけ短くするように、そして、なんと、ドイツやロシアでは、妊婦に対して携帯電話の使用を制限するように指導しているそうです。
胎児への影響に関しても、まだまだ研究段階で、確実なことはわかっていないのが現状ですが、はっきりしているのは電磁波に限らず、胎児が環境リスクに対してとても敏感であるということです。すでに生まれた子どもや大人と比べて、放射線や化学物質、電磁波などの影響を受けやすいということは確実なのです。
携帯電話の機能やデザインへの関心は世界一高いと言っても過言ではない日本なのに、携帯の出す電磁波の影響についてはほとんど聞きませんよね。
携帯電話のほかにも、IHクッキング・ヒーター、ドライヤー、温風ヒーター、ホットカーペット、パソコン、テレビ、蛍光灯、ゲーム機など家の中には電磁波を出すものがあふれています。電子レンジの電磁波の影響については早くから取り上げられていて、シールド技術で対策がされましたが、他の家電はまだまだ、電磁波対策が十分でないものが多いのです。
生活のあらゆる場所にある電磁波を完全に避けることは無理ですし、神経質になる必要はありません。しかし、まだ健康被害のメカニズムがはっきりしない以上、身体に浴びる電磁波をなるべく低めに抑えていくよう気をつけるようにしたいですね。どの家電が危険なのかという判断は、身体に近いかどうかという点と、長時間使うものかどうかという点が目安になります。電磁波は発生源に近い程強く、被曝する時間が長いほど悪影響があると考えられていますので。
対策法としては、
1) 発生源からなるべく身を離すこと。電磁波は、距離とともに急激に減るという性質があるのでテレビやパソコンはなるべく体から遠いところへ置く。からだに密着させて使うもの(たとえば電気カーペットや携帯電話など)には十分注意しましょう。
2) 電磁波を長時間浴びないこと。携帯電話やパソコンの使用はなるべく短く、家電も待機電力を使うものは電源をこまめに切ることを習慣づけるようにしましょう。
3) 一日数時間を過ごすベッドの近くには、テレビやラジカセなどコンセントに差したままの家電製品は置かないようにしましょう。とくに頭部のある枕の近くは避けるべきです。
妊婦さんは携帯電話を極力使わないように。と言っても、使わざるを得ないときは、お腹のあたりに電磁波が当たらないようにしたいですね。
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参考資料:『電磁波の健康への影響』babycom ecology, http://www.babycom.gr.jp/eco/denjiha/index.html